広島 中国武術/カンフー教室 形意拳 中国伝統内家武術研究会

形意拳

”三体式”と呼ばれる基本姿勢から打ち出す五種類の打法(劈拳・鑚拳・崩拳・炮拳・横拳)を”五行拳”と呼び、これを基本拳としながら応用として十二種類の動物の動作の精妙さを技法に取り入れた”十二形拳”(龍形拳・虎形拳・鶏形拳・燕形拳・蛇形拳・鶻形拳(※)・猴形拳・馬形拳・鷂形拳・鼉形拳・鷹形拳・熊形拳)があります。

これらはほとんどが単練技法(ひとつの技を繰り返して練習する技法)で、他に”五行拳”と”十二形拳”を組み合わせた”八式拳”等があります。
剛猛で発勁(打撃力)が大きいことで有名な流派で、一般に「見た目は単純だが、その動作は非常に緻密」と言われています。

(※)”鳥”へんに”台”で”たいけいけん”と一般に書かれていますが、老師によると「この字は辞書に記載が見当たらない」とのこと。『康熙字典』に記載がありますが説明が無く用をなしておらず、「おそらく”鶻”の誤植ではないか?」とのことで、その真偽は別として表記の都合上もあり、ここでは”鶻”を採用しています。
練習では「たい形拳」と呼んでいます。

形意拳の指導について

練習は非常に単調です。
しかも練習する動作も単純なので、じっくり取り組むつもりの無い方には向かないと思います。
逆に言えば、「多くを求めず数少ない技を精練していく」ことを追及されたい方には最適な門派であるとも言えます。

実際に練習されている方ならご理解していただけると思いますが、姿勢の一部分が間違っているだけで全ての勁が一致しません。

形意拳に限らず「一打必倒」を得意とする門派は、発勁が出来るようにならなければ話にならない門派なので、五行拳と五行連環拳をきっちりと練習の中心におきます。

最後の30分位は十二形拳の中から数種類を選んで練習します。

また2~3ヶ月に1度、勁力の養成を目的として「槍術」の基本練習を取り入れています。

”強い”と言われている門派は単式練習(一つの技を繰り返して練習する)を重視しているものが多いことをご理解ください。

好きになれば、一番練習しやすい門派だと思います。
私の老師も80歳を過ぎましたが、毎朝の練習の準備運動に形意拳を練習しています。

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