広島 中国武術/カンフー教室 八卦掌

八卦掌

”八卦”の名からも伺えるように”易経”の理論を取り入れた武術とされていて、円周上を歩きながらそのほとんどを掌を開いた状態で技法動作を行う、中国武術の中でも異質ともいえる門派です。

また、この門派は開祖 ”董海川” が弟子に技を伝授する際、その弟子の個性や以前習得した門派の技法のレベルに応じて教授したため、同じ八卦掌であってもその風格に大きな差異があります。

螺旋形を描く動作が多いため、套路を行う際、他門派ではあり得ないような技法同士のつなげ方を可能とし、熟練すれば習得した動作を任意につなぎ合わせることが出来るため”千変万化”を得意とします。

太極拳が”柔”を主となし、形意拳が”剛”を主となすのに対し、八卦掌は”剛柔相斉”であると言えます。

一見するとただの踊りにしか見えないので、人によっては武術としての実用性に懐疑的になる方もいるかもしれませんが、メディアで格闘技をご覧になられている方ほど、その斬新性に驚かれるのではないかと思います。

当会で指導する八卦掌は動作が比較的簡単におこなえる”八大掌”と、姜容樵の伝えた”姜八掌”を主に練習します。
”八大掌”は初心者が覚えやすいように動作の数を少なくして構成されています。
”姜八掌”は私の門内では”老八掌”とも呼ばれ、動作数や体をねじる動作が、”八大掌”より比較的多くなっています。

八卦掌の指導について

八種の短い型が一連の套路(型)になっていて、型と型の間に”走圏”と呼ばれる円周上を歩く動作が入ります。

それぞれの型の中の動作は多くはないので、太極拳と比べて覚えやすいと思います。
低い姿勢になることがありますが、自分のレベルに合わせて高い姿勢で調整していただきます。

軟らかい動作が多く、女性の方でも比較的取り組みやすい流派です。
また、年配の方がゆっくり動いても違和感が無く、太極拳より、若干ですが、動きの速さを求めていらしゃる方には最適だと思います。

私(代表)が最初に本格的に学んだ内家拳は八卦掌でした。
教えていただいた老師が動乱の中国を生きてきた方だったので、実用性については疑問を持つことはありませんでした。

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